老・四弦奏者のブログ

アラ古希のローテクMusicianのブログです

1973年の多重録音リメイク:久しぶりにMadKnight & his staffs

「おととしの夏」という44年前のMadKnight& his staffsによるオリジナル作品リメイク版です。
とりあえず聴いてください。

この作品のオリジナルは1973年の春ごろだったと記憶しています。
MadKnight& his staffs創成期から少し経ったころの曲で、メロディ・アレンジ・演奏・歌は全て私「やんま」で、詞と録音は100%相方の「りんご」でした。
(打ち寄せる波の音も相方の「りんご」のアイディアでした)

じゃあなぜMadKnight& his staffsとして今回YouTubeにアップしなかったか(YouTubeではMadKighthouseの名前で検索)は、説明がめんどくさいから割愛します。

この当時は、当然ですがまだMTR(マルチトラックレコーダー)がなかった時代ですので、「りんご」の家で2台のカセットテープレコーダーを使ってライン入力とマイク入力をミキシングしながら相互ダビングして音を重ねて作っていきました。
しかし、片方のテープからの再生音をもう片方のカセットレコーダーにライン入力でダビングすると音は確実に劣化します。
特にテープ特有のヒスノイズは音を重ねるごとに増加し、高音域は音を重ねるごとに損失してモコモコとこもったサウンドになってしまうのです。
それでも当時アマチュアとしては少し高価なエレクトレット・コンデンサーマイクを使用し、外部騒音がない深夜に録音したので、最大でなんとか10重録音まで可能でした。

「りんご」も私「やんま」も曲自体は気に入っていたのですが、演奏と歌が下手+録音状態が悪い=で、その当時何回も録音を作り直し、たぶん45バージョンを作りましたがどれも人様にお聞かせできるレベルではありませんでした。
それでも女房は「あんたたちの作品の中では名曲だよ」とかねがね言ってくれていたので今回頑張ってリメイクした次第です。

三連符で弾くギターリフが走りすぎる傾向があってリズムキープの悪さは素人丸出しですが、楽器ごとにパンチイン・パンチアウトで差し替え録音を繰り返し、なんとかピアニストの女房から「80点」の評価をもらえました。

44年前のオリジナルにあったマンドリンは今回手元にないのでパス、リコーダーはオカリナに代えて演奏しました。
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オリジナル当時と同様に基本的にアコギを使用しましたが、今回はコンサートタイプウクレレも混ぜてみました。

下の写真右端が今回使用したコンサートウクレレChaiNo.9です。

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20代前半のころのド素人が作ったオリジナル楽曲たちをリメイクしてNetの世界に発表する作業は独りよがり以外の何物でもありませんが、私たちが生きた証みたいなものを一人でも感じていただければ幸いと思っています。
本当は、仕事をリタイヤしてから数年以内に完成しようと思っていましたが、70歳まであとわずかになった今、少し焦っています。
年をとればとるだけ演奏テクは劣化し創作へのモチベーションは下がっていきます。

MadKnight& his staffsとしての「昔の名曲?」を、なんとかあと2曲ほどやる方向で勝手に頑張ってみようと思う今日この頃です。
それまでは演奏テクがこれ以上劣化しないよう頑張ってみます。
写真は今回の録音で使用した私の愛しい楽器たちです。
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