老・四弦奏者のブログ

アラ古希のローテクMusicianのブログです

新型シエラに乗り換えました

過去19年に渡り、クロカンディーゼル4WD3台乗り、その後GOLF-55年乗った後にTIGUAN (ティグアン)TSI ライストンに81ヶ月乗り続けたことは、前回ブログ「Good Bye VWティグアン」で書きました。
今回、私がSIERRA(シエラ)というマイノリティな車を選んだ大きな理由は
①スペアタイヤ(それもテンポラリータイヤではない)が標準装備されているから
②ハンドグリップ式パーキングブレーキ(俗にいうサイドブレーキ)であること
4WDであること
④最低地上高が210mmあること
4点です。
イメージ 15

そもそもSIERRAは普通車なのにその室内空間は軽自動車のJIMNYと同じなので「狭い」「収納性が極端に悪い」のですが、それを補って余りある「運転していて楽しいクルマ」であるという認識を女房ともどもしています。

今回手放したTIGUANTSI ライストンは、BIG HORNLAND CRUISER PRADOのように後ろにスペアタイヤを背負っていない上、それほど大きな車ではなく、ガソリン4WDで中型の少し背の高いいわゆる都会型RV車でした。
イメージ 16

TIGUAN TSI ライストンのあとに乗り換える車を以前からずっと模索していましたが、昨年7月の新型ジムニーSIERRAシエラの発売開始を聞いてSIERRAに決めた次第です。
新型SIERRAが発売される前に旧型シエラの購入を検討しましたが、後部シートアレンジ方式に不満があったこと、そして何よりも操作性が良くないことで購入対象から外しました。
操作性の問題点とは、ATシフトレバーです。
そもそもGOLF-5TIGUAN13年半以上左ウィンカーに慣れた後に国産車に乗り換えるわけだから、あまり操作性の大幅変更で悩みたくなかったのです。

旧型シエラはゲート式ATシフトレバーでこいつが慣れていないのでめんどくさくて嫌でした。
イメージ 1

これに対して慣れ親しんだノーマルなATシフトレバーの方が古稀目前の老人には運転ミスのリスクを少しでも防げると判断したのです。
イメージ 2

旧シエラに比べて新型SIERRAの最も優れた点は、後部座席のシートアレンジです。
旧型は後部座席を倒してもフルフラットになりませんが、
イメージ 3

新型はキッチリフルフラットが可能です。
イメージ 4

という訳で、先月=527日に我が家にやってきた新型シエラを我々家族になってもらうべく、いろいろ弄り回すことにしました。
まず、せっかくフルフラットになるのだから、物を乗せるときのために「滑りにくい」「見た目がキレイ」「インテリアの樹脂を傷つけない」ラゲッジマットを購入することにしました。

購入したのはHOTFIELDから発売されているJIMNYSIERRA専用のラゲッジマットです。

イメージ 5

後部シートを倒したりおこしたりできるような構造で、7つのパーツに分割されています。
7つのパーツすべての裏側にはマジックシールが貼り付けられていて、その相手方のシールをシエラのラゲッジに位置を合わせて貼り付けるのです。
イメージ 6

マジックシールなのでもちろんビリビリと剥がせます。
イメージ 7

今回は夫婦二人以外の人を乗せないのが前提ですから、この状態で必要な道具類をラゲッジシートに載せてその上からネットをかけられるようにしました。
イメージ 8

メーカーのSUZUKIさんには悪いけど、苗字を「鈴木」と勘違いされるのが嫌なのでこいつも取り除きました。
イメージ 9

新型SIERRAの残念なところを2点ほどあげてみましょうか。
8年乗ったTIGUANと比較しても無意味ですが、主にアクセルペダルに関してSIERRAに少し不満があります。
どちらもAT車ですが、そもそもSIERRAのアクセルペダルが小さ過ぎる!
イメージ 10

そして、TIGUANのアクセルペダルが「オルガン式」なのに対し、SIERRAは「吊り下げ式」であることです。
「オルガン式」は、ペダルのかかと部分が床に固定されており、かかとを中心につま先だけを踏み込んで操作する方式なので微妙なアクセルワークが可能でストレスを感じません。
イメージ 11
※写真は私のTIGUANのペダルではなくオルガン式を説明するためにNetにアップされていて画像をお借りしたものです。

これに対し「吊り下げ式」アクセルペダルはかかとを支点にしてつま先部を踏み込んだり離したりすると足裏とペダル表面がずれて滑るような感覚があり安定感にかける気がするのです。
しかし、吊り下げ式アクセルブレーキペダルはコストが安いことが主な理由で大衆車に多く採用されているようですし、そもそもこれは特に大きな問題ではなく、ただ単に私が慣れ親しんだTIGUANのオルガン式からSIERRAの吊り下げ式に変わったことで、当初違和感があっただけなので、使っているうちに慣れてしまうでしょう。
ただ、ペダルのサイズが小さ過ぎる点は不満なので、近日中に大きなサイズの後付けアルミ製ペダルを探して装着しようと思っています。

②助手席側にあるアシストグリップが運転席側に無い上に、後付けもできないのには相当がっかりです。
イメージ 12

旧型ジムニーとシエラには後付けが可能だったようですが、新型の運転席側にはそもそも取り付けるためのステー金具が付いてないとのことでした。
ガタゴト道を走る際に運転姿勢を直したりするときにアシストグリップは不可欠なパーツだと思うのですがSUZUKIさんは何を考えて省略したのでしょうかね?

次はタイヤについての考察です。
一般的な都会型4WDRV車のタイヤはクロスカントリー走行をしない前提なので、舗装路を乗り心地よく走行可能な扁平率60%以下の幅広タイヤを履いています。
TIGUANライストンは、7J×17インチアルミホイールに扁平率55%の235/55R17のタイヤを履いていました。
女房と息子が「まるで道路に吸い付くように走るクルマだね!」とTIGUANの走りを称賛していましたのも、そもそもそういうキャラクターの味付けをされた車だからです。

これに対してSIERRAは、5.5J/15インチアルミホイールに扁平率80%の195/80R15の幅細タイヤを履いているのです。
イメージ 13
JIMNY16インチなのに何故SIERRA15インチ?

このタイヤのせいだけではなく、ステアリングがTIGUANはラック&ピニオンなのに対しSIERRAはボールナットであること、そしてTIGUANFFベースではあるが常時4WDなのに対しSIERRAは通常FRの後二輪駆動ですが、トランスファーレバー操作で2Hから4Hにシフトすることにより通常はフリー状態の前輪のハブロック+駆動開始というパートタイム式4WDであることが大きな原因で走行感覚は全く違います。

こう考えると、今のSIERRA30年前に私の愛車だったISUZU BIG HORN イルムシャー(ロング)と同じです。
イメージ 14

BIG HORNのタイヤは6JJ/16のスチールホイールにミシュラン205/80Rの幅細タイヤを履いていましたが、扁平率80%もSIERRAと同じですね。
どうりでSIERRAを運転していてなぜか懐かしい感覚になるはずです。
SIERRAのボールナットステアリングもBIG HORN イルムシャーと同じで、そのモア~っとした操舵感は直進性能にはマイナスに働きますが、そもそも古希間近な私にとってはスピードを出すつもりがないので特に問題はありません。
スピードは出しませんから常時4WDでなくても構わないけど、降雪時・積雪時での脱出性能はセンターデフが無いパートタイム式4WDの威力は抜群ですし、台風などによる道路冠水時も最低地上高が210mmであることが優位に働いてくれるでしょう。

ということで、8年付き合ったTIGUANとは全くキャラクターが違うSIERRAとこれからはしばらく仲良く付き合っていこうと思います。

最後にハードとしてのクルマ本体とこれを販売しメンテナンスを受け持つディーラーについての考察です。
全体を100%とした場合、ランクルPRADOを買うと決めた理由の比率を顧みて、クルマ本体の製品力とディーラー力(営業マン力)の比率は5050でした。
ゴルフ5の時は9010でした。
TIGUANの時は4555でした。
そして、今回のSIERRA955です。

何を言いたいかというと、どんなに欲しいクルマでもそれを販売するディーラーと担当営業マンの資質が悪いと買いたくないし、逆にあまり魅力的でないので特に欲しいクルマではないがディーラーがしっかりしていて営業マンの知識や誠意が素晴らしいと、特にクルマ選びにこだわらないならこのディーラーでクルマを買いたいと思う心理の違いです。

全体を100としての案分なのでランクルPRADO5050ですが、気持ちとしては9090あげたいと思っています。
イメージ 17

ゴルフ5については気持ちとしては505という感じでしょうか。
イメージ 18

TIGUANの時は70100でした。VW正規ディーラー最高です

今回のSIERRAに関してはまだ歴史が浅いので暫定的ですが、気持ちとしては805という感じです。
ディーラー力+営業マン力が5とは低すぎると思うでしょうが、それでも自宅から近いディーラーからSIERRAを買いたかったからです。
はっきり言えば、SIERRAのメンテナンスは、可能ならT社かV社にお願いしたいくらいです。

いくつかエピソードはありますが、一つだけ例をあげます。
SIERRAはスマートキーのためプッシュボタンでエンジンスタートしますが、ナビで行き先登録する際に時間がかかるからエンジンをかけずに電源だけ入れる方法を教えて欲しいと伝えたら、その営業マンは「スマートキーを採用しているわが社のクルマは全てその操作ができません!」と言い切りましたよ!?
ホントにびっくりしました。
つまりナビ操作だけでなく、停車中の車内でテレビを見たりラジオを聞いたりオーディオを聴いたりするときはエンジンかけっぱなしにしなければいけないというのです。
そんな馬鹿な!
結果として自分で試行錯誤してやり方見つけました。
要するに、ギヤがパーキングになっている状態で、ブレーキを踏まずにエンジンスタートボタンを押せば、エンジンはかかりませんが電源だけは入るのです。
私は最近までキーを差し込んでひねることでエンジンスタートするクルマしか知らなかったのですが、新しい技術を知っているはずの営業マンがそれを知らないということが不満と言うよりビックリです。
知らないならメカ担当か所長に聞いてくれと言いましたが「いや誰に聞いても同じですよ」と聞きもしませんでした。

この他にもいくつか同じやり取りがあり、がっかりすることが積み重なっている現状です。
SIERRAを買ったディーラーに対する私の評価が100%案分で、クルマ95対ディーラー5なのがお分かりだと思います。
ディーラーの君たち若いんだからもう少し勉強しろよ~
それとも私を何も知らないジジイだと思ってバカにしているのか?
君たちこそユーザーにバカにされるよ!