老・四弦奏者のブログ

アラ古希のローテクMusicianのブログです

電子キーボード1台で演奏・多重録音した初めての作品

MadKnight & his staffs「やんま」の作品で、唯一ギターが使われていない作品をお聴きください。1995年ころの録音です。
20年ほど前、そのとき持っていた初期のカシオトーンが物足りなくて、YAMAHAの電子キーボードを購入しました。
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結構いろいろな機能がついているのですが、最初はついていけませんでした。でも、毎日いじっているうちに、すごい機能があることに気が付いたのです。
この作品は、ギターやベースなどの楽器は全く使っていません。
そして、今までのように、テープレコーダーの多重録音機やHDDマルチトラックレコーダーも使いませんでした。
そう、今では当たり前の、電子キーボードに標準装備の「多重録音機能」を使った最初の作品でした。
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インストルメンタルナンバーで、作曲と録音は全て私です。
 
今の時代は、ほとんどの人がパーソナルコンピューターを持ち、会社勤務の方はPCなしでは仕事ができない世の中です。
しかし、私がこの曲を作ったころは、職場環境がまだそこまでいってはいなかった時代でした。
音楽の世界では、プロのミュージシャンがいわゆるコンピューターミュージックを演奏し、発表していた時代でした。Y.M.Oなんかはもっと早かったような気がします。
 
まあ、話のネタに1回ぐらいは「コンピューターミュージック」を作ってみてもいいかな、などと思っていましたが、PCもまだ高額でしたし、作曲や録音用のソフトなど当時はまだなかったのですからできるわけないですよね。Windows95発売前でしたから・・
 
そしたら、当時買ったばかりのYAMAHA電子キーボードをよく見たら、6つの録音トラックがある多重録音機能がついてるではありませんか!
ということで、作曲時間を含め、約8時間ほどかけて、演奏を重ねながら録音して作ったのでした。
メロディもオリジナリティ溢れていてカッコいいでしょ?
 
でも、やっぱりギターとベースを演奏して「録音」するのが私の本来の方向だと、今は信じています。
だって、私は「老」がつきますが、4弦奏者(6弦も弾くけど)ですから・・・
 
電子キーボードでの録音は、プリセット音源とはいえ、「データの録音」を重ねたものですから、それだけでは私は不満なのです。
楽器が弾けなくても作曲できることを前面にP.RしているPCソフトやキーボードがありますが、私はそれはあまり好きではありません。
数学は「数を学ぶ」ものですが、音楽は「音を楽しむ」と書きます。
楽器とは「楽しい器」なのですよ。楽しく演奏して、作品を作って録音したいのです。
やはり、楽器を演奏するためのテクニックやアイディアを磨いたうえで作品作りをして、人様にお聴かせしたいし、その感想もいただきたいのです。
従って、この曲の後に、電子キーボードと、ギターとベースとボーカルを重ねた多重録音作品も数曲作ったのです。
例えば、今年4月16日の、ブログデビューの投稿でリンクを張ったYouTube楽曲動画の「君と会ってから」は、まさしく電子キーボードとギターとベースとボーカルを重ねた多重録音作品です。
この作品は、作詞担当の「りんご」の女々しい作風を受けて、やや演歌風になってしまいました。もう一回お聴かせします。
なんかコメントいただけるとうれしいのですが・・・ご意見お待ちしています。
なお、これらYouTube動画アップに関して、私の希望材料の画像や動画を上手に使って作り上げてくれた、MadKnight & his staffsのもう一人のメンバーで、私の相棒の「りんご」のセンスと能力に感謝と賛美をささげたいと思います。少し褒めすぎか?