老・四弦奏者のブログ

アラ古希のローテクMusicianのブログです

還暦過ぎたギターフリークさんたちのブログを見てふと想う・・

4年前、女房と車で三重に行く途中、浜名湖SAに立ち寄り、お土産を買いました。
これがそうです。
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鈴木楽器のミニハーモニカで、SONG STAR K-1200いう型番で1200円でした。
4穴8音で、C3~C4までしか出ませんが、聖者が街にやってきた、とか草競馬などがこの8音以内で演奏可能です。
面白いので3個買いました。
1個は息子にあげましたが、もう1個は孫が吹けるようになったらあげるつもりです。
 
数学は数を学ぶと書きますが、音楽は音を楽しむと書きます。
楽器は楽しい器なのですよ。その器が大きくても小さくてもね。
私の座右の銘の一つです。
 
少ない音しか出ないハーモニカでも、ほかの楽器がサポートすれば生き生きしてきます。
アンサンブルってそういうものですよね。
ギターは一人で四畳半で弾くより、数人でアンサンブルした方が楽しいに決まっています。
千賀かおるの「真夜中のギター」っておぼえてますか?
「黙って夜明けまで~ギターを弾こう~よ~」って、暗いというより怖いよね~!
 
居間でテレビを見ながらアコギやウクレレを弾くと、女房が「うるさい!テレビ見るか弾くかどちらかにして!」と怒ります。
でもその反面、「ギター弾ける人っていいわね、いつでもどこでも弾けるけど、ピアノは大きいから、ピアノが置いてある場所に行かないと弾けないのよね・・」とも言います。
そりゃあ、女房は今でこそバア様になり、リタイアしたギタージジイの私と二人暮らしだけど、独身時代はYAMAHAのピアノ教師としてバリバリ稼いでいたのですよ。
結婚するときは、当時の私の手取りの倍以上の収入があったそうです。
なんで安い給料の私と結婚したの?もちろん、愛し合っていたからです。
 
まあ、それは置いといて、女房が不満げに言った、「ギター弾ける人っていいわね、いつでもどこでも弾けるけど、ピアノは大きいから、ピアノが置いてある場所に行かないと弾けないのよね・・」の言葉は、私に言わせるとこうなります。
「今どき、ギターぐらい誰でも弾けるから珍しくもうらやましくもないし、たとえうまくても飲み会やパーティに予告なくギターを持参したりすれば、みんな引いちゃうし、3フィンガーで弾き語りしても聴こえないし、かき鳴らして歌ってもほとんど誰も聴いちゃいないし、2次会行くときに邪魔だし、良いことなんかない。反面、ピアノ弾ける人はカッコいい!だって、飲みに行った店や、訪問先でピアノが置いてあったら、ふらっと椅子に腰かけ、さらっとショパンの一節を弾いて見せ、わあ!素敵!なんかポップス弾いてよ、なんて言われれば、ユーミンあたりのメドレーなんか弾きこなすのだ。女の娘なんかイッパツで落とせるよ!手ぶらだからこそカッコいいのだよ!」
あんたは動機が不純だ!と、女房は怒るけどね。
 
ピアノ弾く人が男じゃなくて女性でも同じことが言えます
新婚の札幌転勤時代に同僚と飲みに行った店で女房が店に置いてあるピアノでクラシックをさらっと弾いたとき、他の男性のお客の目がハートマークに変わるのに気が付いた私でした。
少し嫉妬した私は、ほかのお客の迷惑になるからやめようね、といってやめさせたのを覚えている。
そもそも、弾いて見せろよ、って言い出したのは私だったのですがね。
 
何が言いたかったか忘れました。あ、そうだ。
要するに、バンドを引き締まったものにするには、ピアニストがいるといないとでは雲泥の差ができるということです。
うまいピアニストは電子キーボードの頼りないキータッチを嫌いますが、それは慣れてもらいましょう。
キーボードがあると、演奏の穴を埋めてもらえるばかりか、音の表現が多彩になります。
それに、ピアニストは100%譜面が読めますから、読めないおじさんやジイさまも教えてもらえますし、原曲を転調する場合の譜面の書き直しもやってもらえるので助かります。
それって、今の私がモデルみたいだよね?
 
10余年前、娘がインターネットで知り合ったバンド集団(大勢いて、いろいろな組み合わせでバンドごっこやっている趣味集団)のあるおっさんに頼まれてベースギターを助っ人で弾くことになりました。
「君んちのお父さん、ギターもベースも上手って言ったよね?ベンチャーズやりたいけどベースが足りないんだけどお願いできるかな?」ってな訳だったらしいです。
私はその当時ヒマではなかったけど、娘が関わっている環境を確認したい気持ちもあって、やることにしました。
なんだよ、女性は娘一人だけかい!しかもオッサンばかりか!
それに、譜面読めるのも娘一人だけかい!
 
まあ、それも置いといて、確かにベンチャーズは昔のギター小僧必須科目ではありましたが、一種の演歌ですので、パターンが単調ゆえ私は飽きてしまうのです。
結果、翌年親父が入院したのをきっかけに、私はこのバンド助っ人はやめました。
娘も他のジャンルのグループでアンサンブルをしていましたが、物足りなくなってその後しばらくしてやめました。
 
世の中にはベンチャーズスプートニクスあたりの専門バンドは結構多く存在しています。
そして、ベンチャーズスタイルの編成バンドは、やはり現役時代に中高生だった方々に多く見られるようです。つまり、現在還暦過ぎのジイさまたちです。
でも、彼らを引き付ける魅力は何なんでしょうね?単にノスタルジーなのでしょうか?
 
じゃ!お前は何を演奏したいんだよ!って言われたら、今の私ならこう言うでしょう。
歌を歌いたい人がいて、その人が気持ちよく歌える演奏がしたいのです。
だから、基本的には楽器は何でもいいのです。
とは言っても、私ができるのはギターとベースとウクレレだけですけどね。
ギターしか弾けなくても、大きく分けて、鉄弦のアコギ、クラシックギター、エレクトリックギターを使い分けることができるので、表現の幅は広がります。
歌は、演歌は疲れるから苦手だけど、基本的には和洋どちらでもいいのです。
練習は歌い手と一緒にやりますので、完成度も高くなります。
歌声もりっぱな楽器の一つだからです。
歌詞もイメージを広げてくれるので思い入れが深くなります。
歌手が二人ならもうサイコーです!
Beatlesがそれを歴史的に証明しているではありませんか。
歌手が休憩中は、ドラム、ベース、ギター、とトリオでもいいのですがキーボードが入れば最強のジャズコンボとして演奏者それぞれの持ち味をアピールできるのです。
なあに、難しいジャズの知識やウンチクなんかいりません。
LOVEなどのイージーリスニング系の軽いジャズでいいのです。
ヘタクソなロックバンドのような馬鹿でかい音じゃないなら、聴いている人に女性のサクラを仕込んでおけば、数人のカップルが演奏に合わせて踊ってくれます。
そんななかで、ごくたま~に、ベンチャーズを1曲演ると絶対ウケるのですよ。
そんなバンドならやってみたいかなあ・・・。
 
歌い手さんとうまく同期すると、ギターだけで1曲演奏するよりも達成感が圧倒的に大きく感じます。
歌がノッてくると、演奏もノッてきます。
演奏がうまいと歌い手もノッてくるのが演奏していてわかるのです。
歌い手さんが若くてキュートな女性なら、もっといいんですがね。
やっぱ、狙いはそっちかい!