老・四弦奏者のブログ

アラ古希のローテクMusicianのブログです

尋ね曲用に4重録音したデモソング

私が大学生のころ、叔母がよく口ずさんでいた歌のフレーズが気に入って「それ、なんていう曲?全部教えてよ」と尋ねました。
しかし、叔母の記憶もいい加減で、昔テレビで土日を除く毎日NHKで放送されていた短いドラマの主題曲であること、叔母はその曲の詞もメロディも60%~70%程度しか覚えていないことだけは確かでした。
歌手はもちろん、題名すら覚えていないのです。
でも、私が気に入っていたのはメロディ(ただし、叔母の口ずさむ歌から拡大解釈したメロディ)だけでなく、出だしの詞に大いに魅力を感じていたのです。
 
貴方だって若い時があったはず、あるはず
今は黙って私のことを見つめて欲しいの
 
何とか正確な曲の全てを知りたくて、その当時、いろいろな人に尋ねまわりましたが、誰も知らないという返事ばかりでした。
そうか、叔母の「昔テレビで土日を除く毎日NHKで放送されていた短いドラマの主題曲」という記憶すら間違いだったのかもしれないと思いました。
だから、叔母の記憶の欠けている部分を、自分で補足して作詞・作曲し、一人4重録音をすることにしました。
これがその拡大解釈して編曲して40余年前に4重録音したデモソングです。
お断わりしておきますが、決して悪意を持って編曲した訳ではなく、まして盗作した訳ではないのです。
今から40余年前、相方「りんご」とMadKnight & his staffsでオリジナル曲を作って多重録音していた頃でしたので、マイクアレンジと録音作業は「りんご」に世話になりました。
私のヘタな歌が目立たないように、帰って来たヨッパライ風の、初級の倍速再生テクニックを使っています。
題名も知らなかったので、「貴方だって若い時があったはず」と名付けました。
PCを使うようになり、ふと思い出して数年前にネット検索してみましたが、この曲が19654月から土日を除く毎日1年間、NHKで夕方1800から1820放送されていた「チコちゃん日記」のテーマソングで、奥村チヨさんが歌っている事までは確認することができました。
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でも、肝心なメロディも詞もアップされていませんでした。
と、あきらめていた矢先、先週ネット検索したら、何と原曲がYouTubeにアップされていたのです。
わあ!生きていて良かった!なんとか真実にたどり着けた!
これで、正しい原曲通りに私のカバー作品としてあらためて多重録音をし直すことができる。
そう思って早速YouTubeの、正しい題名「チコちゃんの歌」の原曲を視聴したのです。
当時18歳だった奥村チヨさんが、元気良く歌うその歌は、想像したほど私の編曲とはメロディも詞も大きくは違っていませんでしたが、「曲想」は全く違っていて、愕然としてしまいました。
全く別の曲だったのです。
でも、私の多重録音は「盗作」のつもりはないのですが「原曲を真似た曲」であることには間違いありません。
 
会ったことはないけど、人から聞いて憧れてしまった女性に、いつか会いたいと思いながらその女性を想像して絵を描いたけど、40余年後に初めてお会いしたら、全く想像外の方だった。
そんな、出来事でした。
今回はこんな独り言が言いたくなっただけです。