尋ね曲用に4重録音したデモソング
私が大学生のころ、叔母がよく口ずさんでいた歌のフレーズが気に入って「それ、なんていう曲?全部教えてよ」と尋ねました。
歌手はもちろん、題名すら覚えていないのです。
でも、私が気に入っていたのはメロディ(ただし、叔母の口ずさむ歌から拡大解釈したメロディ)だけでなく、出だしの詞に大いに魅力を感じていたのです。
貴方だって若い時があったはず、あるはず
今は黙って私のことを見つめて欲しいの
何とか正確な曲の全てを知りたくて、その当時、いろいろな人に尋ねまわりましたが、誰も知らないという返事ばかりでした。
だから、叔母の記憶の欠けている部分を、自分で補足して作詞・作曲し、一人4重録音をすることにしました。
これがその拡大解釈して編曲して40余年前に4重録音したデモソングです。
お断わりしておきますが、決して悪意を持って編曲した訳ではなく、まして盗作した訳ではないのです。
今から40余年前、相方「りんご」とMadKnight & his staffsでオリジナル曲を作って多重録音していた頃でしたので、マイクアレンジと録音作業は「りんご」に世話になりました。
私のヘタな歌が目立たないように、帰って来たヨッパライ風の、初級の倍速再生テクニックを使っています。
題名も知らなかったので、「貴方だって若い時があったはず」と名付けました。
PCを使うようになり、ふと思い出して数年前にネット検索してみましたが、この曲が1965年4月から土日を除く毎日1年間、NHKで夕方18:00から18:20放送されていた「チコちゃん日記」のテーマソングで、奥村チヨさんが歌っている事までは確認することができました。
でも、肝心なメロディも詞もアップされていませんでした。
わあ!生きていて良かった!なんとか真実にたどり着けた!
これで、正しい原曲通りに私のカバー作品としてあらためて多重録音をし直すことができる。
全く別の曲だったのです。
でも、私の多重録音は「盗作」のつもりはないのですが「原曲を真似た曲」であることには間違いありません。
会ったことはないけど、人から聞いて憧れてしまった女性に、いつか会いたいと思いながらその女性を想像して絵を描いたけど、40余年後に初めてお会いしたら、全く想像外の方だった。
そんな、出来事でした。
今回はこんな独り言が言いたくなっただけです。