老・四弦奏者のブログ

アラ古希のローテクMusicianのブログです

オカリナアンサンブル・谷間のともしび

オカリナを始めてまる1ヶ月の私が、オカリナ二重奏を一人多重録音することにしました。
選曲にあたり、
1、その曲が、2重奏する2本のオカリナの音域内に収まるメロディであること。
2、私のテクニック上の問題で、低い方のCより低い音を吹かなくて済むこと。
3、ウクレレとのアンサンブルに似合っている曲であること。

その結果、前回のブログにて前振りした「谷間のともしび」を演ることにしました。本日、830日に音楽動画としてYouTubeにアップしたので、是非ご視聴ください。
この「谷間のともしび」は、アメリカ民謡ですが、50余年前の女房が中学校時代の教科書をもとに、私が勝手なアレンジを加えて演奏しました。


今回に限らないことですが、多重録音をするにあたり、アマチュアならではの問題があります。
E.ギターやベース、電子キーボードなどラインで録音できる楽器は外部からの雑音を気にすることがありませんが、生音をマイクで録音するウクレレやアコギ、そして今回のオカリナのようなアコースティック楽器類は、マイクで録るがゆえに雑音を拾いやすいのです。
午前中は家庭の用事があるので、録音作業は基本的に午後からですが、いくらウチの1階の音楽室が防音工事済みであると言っても、宅配便の車の音やクラクション、ジェット機の音などがマイクから入り込んでしまうので何度もやり直すことがあります。
従って、それら雑音が少なくなる夜2000以降、オカリナの音が近所迷惑にならない2200までのわずか2時間が、アコースティック楽器の練習、およびそのマイク録音の最適時間帯なのです。

と言う事情の元に、録音開始が827日、そして昨日29日に録音終了しました。
MTR(多重録音機)はTASCAMDP-008EX
まずその12tr(トラック)に、電子キーボードのプリセットリズム音源からシャッフルリズムをステレオで録音します。
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3trにはLow-Gチューングしたテナーウクレレを、4trにはHigh-Gチューニングしたコンサートウクレレをそれぞれマイク録音します。
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そして、これらをバックでモニターしながら、5trAlto-C管オカリナで主旋律を、6trに同じオカリナで、私がアレンジして作ったハモリメロディを重ね録りします。
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使用したマイクは、SONYECM23F3、モニターヘッドフォンはSONYMDR-Z900です。
1tr2trに入れたリズムは、あまりセンスのいいものではないので、ガイドリズムの役目が済んだら消してしまおうと思ったのですが、ないよりましだったので音量控えめにして残しました。
7trに、リズムを補う目的でタンバリンを入れました。
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今回は写真の黒い樹脂ボディの方を使いました。
そして、音楽に「腰を入れる」最後の音源、E.ベースを8trに録音したのが、昨日の29日でした。
ベースラインは事前に譜面化するより、最終音源として「出たとこ勝負」で臨機応変に録音する方がアレンジしやすいため、経験上良い結果になることが多いのです。しかし、実は今回、E.ベースだけで2日かかってしまいました。
と言うのは、このところウクレレばかりいじっていて、弦が太くてテンションの大きなE.ベースをこの1年ほどさわっていなかったのが原因です。
事前に運指のトレーニングは十分やったつもりでしたが、実は、急に集中して弾き過ぎたせいか、右手人差し指と中指の2本によるピッチカート弾きしていて、人差し指が腱鞘炎になってしまったのです。
仕方がないので、10年以上前に室蘭でベンチャーズのベースパートを弾いて以来、久し振りにベースをピックで弾くことにしました。
歳はとりたくないものです。
大好きなSwingのリズムなのでピッチカートで弾きたかったのに・・・
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とはいえ、何とか「谷間のともしび」をでっちあげることができました。
昨日の29は、夕食後に、8つあるトラックの音源のボリュームバランス調整と、それぞれの音像定位調整をして、2trステレオ音源にミキシングダウンする作業を経て、曲の前後のノイズ除去をし、PCwavmp32種類のデータで保存しました。

次の作業は、今日やった仕事で、YouTube用のバックの動画作製(実際は音楽にリンクした画像によるスライドとテロップ挿入作業)とYouTubeへのアップです。
この動画を上手に作ることによってヘタクソな演奏を目立たなくするのです。
と文字で書くと、たいしたことない作業ですが、ゼロから作り上げるクリエイティヴな作業なので、けっこう疲れます。
まぁ、私はこれが趣味で、もう45年ほど続いているのですがね。
でも、昔は必要なかった映像(動画)も、曲に合わせて作らないとYouTubeにアップできないので、完成まで結構手がかかります。
歳のせいか、モチベーションの持続が効かないのと、機材やソフトが高級化かつ高機能化したために覚えにくいので作業時間が倍増してしまうのです。
それでも、オリジナル楽曲を作詞作曲する作業がない分、だいぶ楽なのですがね。

若い頃だったら平気で出来たはずなのになあ・・・
若いってことは素晴らしいことだったんだなぁ・・・
私にも若いときはあったはずだよなぁ・・・

まあ、それはさておき、8つあるトラック全ての音源が録音できた時点で、29日の夕飯にはいつもの発泡酒ではなく、一番搾りの「横浜づくり」を飲みました。
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いやーうまい!本物のビールと、女房に「カッコよくできたね」って褒められることだけが私へのご褒美です。
よ~し次は何を録音しようか