老・四弦奏者のブログ

アラ古希のローテクMusicianのブログです

IT機器とSNS環境についてのひとりごと

私はリタイア後に、ボケ防止目的で母校の大学の同窓会組織に加入したことを過去ブログで書きました。
そのメンバーはほとんどが私より年上の先輩方で、私などはまだ平均年齢以下という組織です。
リタイア直前はその真逆で、社内・社外とも、ほとんどが私より若くて、上席者でさえ敬語を使ってくれますし、お客様の年下の社長まで敬語で接していただくにおよび、ああ・・これはそろそろ潮時だなぁ・・と感じて、61歳を過ぎた当時の私は自主退社した経緯があります。
お客様に敬語を使わせるようになったら健全な商取引関係は構築できません。

これに対して、今の同窓会組織ではそれと全く逆の環境なので、少し戸惑いながらもとても新鮮な経験ができて、うれしい気持ちの方が勝っている感じです。
先輩方は、終戦1945年前後生まれ、むしろ戦中・戦前生まれの方々も多くいらっしゃって、現役時代は昭和の日本の経済発展に多大な貢献をされた方々です。
でも、だからこそ、実務としてのIT環境(PC操作を含む)を経験せずに上級管理職ないしは取締役になった方々が多いため、はっきり言ってPC音痴です。

以下、その実例を箇条書きしてみますが、決して先輩方を誹謗・中傷することが目的ではないことを事前にお断りしておきます。
1、PCは持っていて、メールやインターネット閲覧はしているが、相手から送られたメールに添付されているワード文書や写真画像などを自分のPCに保存する方法を知らない=だからメールごと保管している。
2、ワードではインデントやフォントが変わったりして思うようなレイアウトができないので、文書は全てエクセルで作る。
3、ノートPCなのにいまだに無線LANではないので、いつも決まった場所でしかPC操作できない。
4、同様に、プリンター(複合機)も有線接続なので、PC使用スペースが限定され場所ふさぎとなっている。
5、それならまだいいが、そもそもPCを持っていない方々も多いので、せっかく立ち上げた同窓会ホームページを見たことすらない。

といった具合です。
先輩方が現役時代にPC操作を覚えることが必要に迫られていなかったため「知らなくても困らないから覚えない」ことや、知りたくても「誰に聞いたらいいか分からない」とか「何をどう聞いたらいいのか分からない」ことをそのままにしてリタイアして現在に至っているのです。
つまり、現在でさえ「もともと知らないのだから今でも知らなくても困らない」のです。

とは言え、家電話から携帯電話に、携帯がガラケーからスマホに、手紙やFAXからメールに、と通信手段が変わっていき、税務関係や役所の手続き、情報入手の手段が各種ホームページを閲覧し、必要なら書式をダウンロードしなくてはならないこともあります。
こういったIT環境の進歩と変化を、避けては通れない時代であることを、私を含めた熟年代はしっかり受け止めるべきだと思うのです。
テレビのCM、「詳しくはウェブ(web)で・・」という表現がありますが、あれを理解している人(特に老人)は何%いるでしょうか?
※私はあの言い方が大嫌いです。
もちろん先輩方の中には私以上にPC操作に慣れていてFacebookで定期的に投稿し、友達も大勢いる方もいらっしゃいます。
そもそもSNSFacebookだけの方々が多く、LINEは「いじめの温床で良くないもの」という先入観があるらしく、ほとんどの先輩方はやっていませんでした。

ということで、次の話題はSNSの話です。
Facebookは世界中のかなりの人数で利用されています。
いいところがいっぱいあるのでしょうが、私はあまり好きではありません(私もやっていますけどね)。
そもそも、個人情報を正直に書くと、「友達」以外の人も閲覧できるので、プライバシーがダダ漏れ状態だからです。
※私は個人情報を名前と出身学校以外アップしていません
数少ないPCをお使いの先輩たちはその辺の情報管理に少しばかり疎い感じがするのですが・・・大きなお世話でしょうか?
今は○○市△▽町の■■◆◆さん、という情報からGoogle検索すると、「住所でポン!非公式ミラー」というサイトがありました。
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そこで再検索すると、■■◆◆さんの詳しい住所や自宅電話番号までわかってしまうのです。
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そして、その情報でGoogleMap(又はGoogle Earth)で検索すれば、その家の玄関やガレージの車、表札やそこに書かれている住所まで写真画像として世界中のだれもが閲覧できるようになっているのです。
私の自宅を調べたら、GoogleMapストリートビューに私自身が写っていてびっくりしましたよ。
※私の顔にモザイクかけたのはGoogleですが、表札や窓枠にモザイクかけたのは私です
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もちろんその個人情報を悪用されて被害を受ける人はそう多くはないかもしれませんが、特定の個人的恨みを持つ人物からピンポイントで狙われた場合は防ぎようがありません。
だから、メールの「署名」に住所を入れたり、Facebookで詳しい個人情報を全て載せるのは控えた方が良いと思いますし、実際にきちんとした会社ではこういったIT管理部門がその辺の情報管理を社員に徹底させているはずです。
私の先輩方でPCになれている方々は、その情報漏えいに関する危機感が少し欠けている気がします。
まあ、私がとやかく説教する立場ではないので、何かきっかけがある時だけ「たとえ話」として忠告するようにしています。

次は「テレビ電話」に関して独り言をつぶやこうと思います。
私とMadKnight& his staffsの相方「りんご」との間で、YouTubeにアップする動画楽曲制作・編集における相談や情報交換では、Skypeを使っています。
Skypeは、テレビ電話だけでなく、100MBを超えるデータのやり取りが会話中にできるという機能があって便利だからです。
時間さえあれば700MBCD1枚分の送受も可能です。

これに対し、日本製SNSLINE20139月からテレビ電話が可能となり、あっという間にスマホでの利用者が増えました。
PCと違って、スマホタブレットならインカメラより画質の良いアウトカメラを使って動画での実況中継も可能となったのです。
この機能を使うと、PC操作で困っている先輩の自宅まで行かなくても、テレビ電話画面を見ながら「その右側の文字列を左クリックしてください」なんて指示が出しやすくなるので助かります。
ただし、その先輩がスマホを持っていないと不可能なのですが・・・。

最近ではFacebookと連動するメッセージソフトのMessengerや、Google+Hangoutsもテレビ電話機能が付いているので、どれを選ぶか迷ってしまいます。
※下の画像は、私のiPadminiの画面です
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通常は軽いのでLINEがお奨めでしょう。
データの授受をするならPCSkypeです。
何もやってない友人にとりあえず奨めるならLINE Hangoutsかな。
私は有料無線LAN契約をせずに、家の中の無線LAN環境下でのみiPad miniで遊んでいますから通信費は無料です。
だから、私と女房のガラケー2台分の1ヶ月の携帯通信費の合計額が25002800円で収まってしまうのです。
年金生活者の知恵です。

続けて、PCスマホに関してです。
私の同窓会組織の先輩方の中で、PC操作になれている方々は個人で会社経営されている方々です。
定年がないので必然的にPC操作は仕事上必須作業ですし、そういう方々はスマホも併用しています。
これに対し、20代、30代の若者たちがPC離れをしているようです。
PCは勤務先のルーティーン作業で使うものと割り切っていて個人ではPCを所有していません。
なぜなら、普段の通信手段はスマホで十分だからです。
彼ら(彼女ら)はまた、デジカメも持っていないケースが多いようです。
スマホのカメラ性能と機能が向上した結果と、PCを介さずにダイレクトにプリントができる環境になったからでしょう。
だから、若い連中よりも、5060代の高年者のほうがPC操作に詳しい、という逆転現象を感じることが多くなりました。
彼ら彼女らはまた、購入金額と維持費が高いため車離れをしており、5年程度で壊れるかOSチェンジしなくてはならないPCを所有していません。
しかし、スマホ2台持ち(もしくはスマホガラケー持ち)とか、スマホタブレット端末持ち、という連中が多くなっているようです。
聞いたら、通信費が毎月2万円だって!びっくりしました。

車とスマホを同列に見てはいけませんが、若い年代の支出先=お金の使いどころ=が私たち熟年代の青春時代と大きく様変わりをしていることは認めざるを得ないようですね。

それにしても、Windows95が世に出回り始めた1994年からまだやっと23年目に入ったばかりなのに、PC環境・IT環境はとどまるところを知らない進化と変貌を遂げています。
その20余年間で同じPCやプリンターなど周辺機器を5年以上所有していること自体不思議に思えてしまいます。
少なくとも私たち初老人は、モノや情報に振り回されず、何が必要なのか、何を知っておくべきか、をきちんと把握してボケない努力をしていくしかなさそうです。そのためには、やはり楽器演奏でしょう!
よし!次回は何か演奏を録音してYouTubeにアップしたものをブログに載せるぞ!