老・四弦奏者のブログ

アラ古希のローテクMusicianのブログです

女房から聞いた怖い話

前提①
我が家から比較的近くに、女房の高校時代の同級生で今でも親しくお付き合いしている女性がいます。
私たち夫婦と同い年のその女房友人には二人の娘さんとそれぞれに一人ずつ女の子のお孫さんがいるのですが、女房友人が以前その二人の孫娘さんを連れてウチに来た時の話です。
二人の孫娘さんは女の子同士で同い年なのでとても仲良しで、二人だから怖いものなし(というより二人いるから怖くないよね・の感覚)で、2年前(孫娘たちは当時4歳)初めてウチに来た時、彼女たちの親も祖母(女房友人)もまだ玄関の外にいるのにも関わらず、二人してウチに上がり込んで来たことがありました。
玄関の内側に私がいるのに人見知りもせずに横を通り過ぎ、1階の部屋という部屋を覗きまわっていました。
普通、知らないおじさん(=私のこと・だったらおじさんじゃなくてお爺さんか・・・)がいたら少し警戒するなり怖がったりするものなのですが、二人ならダイジョーブという元気な子が探検するノリではしゃいでいたのでしょう。
そのときはそれで終わった話なのです。

前提②
我が家は古い2階建ての戸建て住宅で、娘と息子が独立して出て行ったあと、キッチンとリビングルーム1階から2階に移動するなどの大規模リフォームをしましたが、現在は無駄に広いスペースに老夫婦二人で住んでいます。
その中で、1階の真ん中の部屋だけを和室として残し、亡くなった女房のご両親の仏壇はこの和室に設置しました。
基本的に古い設計の建物なので、床下は断熱設備などなく、畳の下は板1枚でその下はモロに土がむき出しの状態です。
したがって、冬は極端に寒いので掘炬燵も入れましたが、あまりに寒いので冬場はこの和室には線香をあげる以外ほとんど利用することはありません。
むしろ、夏のくそ暑い時期には涼しくて過ごしやすい部屋になるという状況です。
なので、この和室だけエアコンを設置していません。

以下、決してネタ話ではないことを誓って本題に入ります。

今日のお昼過ぎに、近所に住む女房友人が下の娘さんとその娘(女房友人の孫娘)を乗せて車でウチに来ました。
何かの品物の受け渡しの用事だったそうですが、急いでないならウチにあがってお茶でも飲んでいく?と、女房は誘ったそうです。
そしたら、その孫娘ちゃんが「1階の畳のお部屋に知らないおばちゃんがいて怖いからいや」と言ったそうです。
詳しく聞いたら、前述の「前提①」の、初めてウチに上がり込んだ時に、その孫娘ちゃん(女房友人の下の娘さんの娘)は既にその「知らない怖いおばちゃん」が和室にいることに気が付いていたというのです。

ええ和室にいるおばちゃんて誰
仏壇には女房の亡きご両親の位牌がありますが、亡義母の霊がいるというのでしょうか?
そんなこと言われると、今まで怖くて人に言えないし自分でも認めたくないことを認めざるを得なくなりました。

前述したように、1階の和室だけエアコンがない上、真冬の極寒の夜に掘炬燵に入っているのも電気の無駄遣いなので冬場はほとんど寄り付かなかったのですが、実は寄り付かなかった理由はそれだけではないのです。
冬の日や寒い夜に限らず、日中でも和室に一人でいるとなにか寒気を感じることがあるからです。
それは、ただ単に仏壇があるからではないと思うのです。
女房のご両親の位牌があるということは、仮にその霊いるとして、むしろその霊が邪悪な気から私たちを守ってくれているはずですよね。
でもそれはそれなりに何らかの霊的な力が働いているとして、私がわずかにそれを検知できる能力があるとするなら、その霊的な力が「善意」なのか「悪意」なのかの区別ができないほど微力な能力であるために「寒気がする」という感覚しかしないのだと強引に信じているのです。
だってそう信じていないと怖いんですよ。

そしてその怖さを決定的ダメ押しした追加話があります。
女房友人が言うには、その孫娘ちゃんには「見える能力」があるらしく、同居している女房友人の戸建て住宅にもウチとは別の「知らないおばちゃん」がいるのだそうです。
そしてその知らないおばちゃんは、居間にいて窓から出て行ったりするそうです。

こんな孫娘ちゃん(現在6歳)が4歳の時に我が家の和室で見た「知らないおばちゃん」がいるから「怖いので(我が家に)行きたくない」というのだから、我が家にいる霊は善意の霊であるはず、と信じている私の信念が崩れ落ちそう・・・。

勇気を出してたった今、和室に行ってお線香をあげて拝んできました。

そういえば、数年前に息子一家4人がウチにお泊りしたときに、義娘が「このウチに「何か」居ますよね」と言っていたのを思い出しました。
(あえて「誰か」ではなく「何か」というのです)
なんでそんなこと言うの?と聞いたら、2階の部屋で一家四人が就寝中に、真夜中の23時ころに同じ2階にあるキッチンで食器が擦れあう音がしばらくのあいだ聞こえていたとのことでした(それもその時以外にもあったことらしい)。
それって、あなたの亭主(私の息子)がこっそりタバコを吸っていたか焼酎でも飲んでたんじゃないの?って茶化したのですが「いえ、ちゃんと横で寝ていました」と答えていたので、これはこれで怖いのですがね。

ちゃんとお墓参りも欠かさずやっているしお線香もあげているから、亡き義両親は私たち夫婦とこの家を守ってくれていると信じたいです。
以上、決してネタ話ではないことを誓います。