老・四弦奏者のブログ

アラ古希のローテクMusicianのブログです

自慢すべきは楽器か,録音機材か,多重録音オリジナル曲か?

例えば、絵を描いたら誰かに見せたい。褒めてもらいたい。感想を聞きたい。
という気持ちは誰でも普通に持っている。
別の角度からでは、使った絵具、絵筆のメーカーやグレードを自慢したい、という気持ちもある。
 
私は、楽器も録音機材も高級品は持っていないし持てる経済力もなかった。
だから、安い楽器と録音機材で、いかにセンスのいいオリジナル曲を作って聴かせるか、で趣味の時間を費やしていた。だから、絵描きのたとえでいうと前者が私の姿勢だ。
 
今から手持ちの楽器の写真を見せながら自慢するよりも、曲そのもので共感いただければうれしい。
以下にリンク張ったのは、YouTubeでアップ済みの楽曲だ。
背景のイラストは、私「やんま」が若いころイラストで飯が食えると勘違いしていたころの落書きだ。
夜中にハイボールを飲みながら、少し高級なヘッドフォンで視聴していただきたい。
30余年前、まだマルチトラックレコーダーが買えなかった頃、カセットデッキとオープンリールテープデッキで、ラインとマイクのミキシングを交互に何回かおこない、作った作品だった。
サウンドミキサーすらなかったので、音量と、左右の音像定位は一発勝負だ。
パンチインパンチアウトなんかできないから、失敗したらまた初めからやり直しだ。
私の相棒の「りんご」がいなければ途中で投げ出してしまいたい徹夜仕事だった。
「りんご」は録音技師であり、作詞も手掛けてくれた頼もしい相棒である。
そして、使用楽器はもっとお粗末で、ビンボーだったからベースギターすら買えなかった。
楽器は、40余年前に購入した1万数千円のYAMAHAアコースティックギター1本と、「りんご」が持っていた単音しか出ないシンセサイザーだけだった。
しかし、マイク録音にはこだわっていたから、SONYのECM270をペアで買って使った。
イメージ 1
ギターで3回、ボーカルで5回、シンセで1回の9重録音だった。
夜中の録音で、ご近所迷惑にならないようにこっそり歌ったから、下手な歌がもっとヘタに録音された。
でも、「りんご」の作った詞も、私のメロディーも気に入っていたので、2012年に、元歌をデータ化し、HDDマルチトラックレコーダーを使って低音バックボーカルと、ベースギターを追加録音した。
最初の録音から、たぶん33年以上経ってリニューアルされたわけだ。
ドラム系のリズムは一切入れなかったが、それでもなんとか視聴に耐える作品になったと思う。
こいつをMadKnight & His staffsとして、MadKnightHouseから発表するステージとして、YouTubeの体裁に整えてくれたのも「りんご」だ。