老・四弦奏者のブログ

アラ古希のローテクMusicianのブログです

ベース弾きとしての四弦奏者の愛器たちと、最大のヒット曲

私が、老・四弦奏者と名乗っていても、四弦楽器で私が弾けるのは残念だがバイオリンやチェロではない。
とりあえずは、ベースギターの愛器たちと、これを使って録音した作品を紹介してみたい。
 
1番最初のベースギターは、30余年前に入手し、数曲録音に使ったあと物足りないので2年足らずで手放したYAMAHA製の定価で¥50,000.-のプレシジョンタイプのベースだった。
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音楽雑誌「プレーヤー」の売ります買いますコーナーに出したら10通以上の買い要望があったが、その中で1番最初に葉書をくれた静岡の男子高校生に売った。
こいつを使って、我々の音楽ユニットの最大ヒット曲「可愛い大人・I wanna be」を録音した。
この曲の録音で使ったギターは、たしか相棒の手持ちを借りたと記憶している。
YAMAHAの当時2万円程度のフォークギターに、カポタスト替わりに赤鉛筆を輪ゴムで固定して代用した。
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間奏の鉄琴は、グロッケンを使用した。
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ボーカルは、若い女性の声に近づけるために、TEACの4チャンネルマルチトラックオープンリールテープレコーダーを2台使って、ピッチコントロールでベストの声を捜し当てるまで数回試行錯誤した。
おかげで、この曲のボーカルが私であると言っても、だれも信用しないほど最高の出来上がりとなった。
録音エンジニアの「りんご」の職人技だった。Good Job!!
 
ちなみに、バックで単調に刻んでいるリズムマシンは、本来は複雑にコンポーズできる機能持ったRolandTR-606 Drumatics を、見よう見まねで「りんご」がでっち上げたボサノヴァ風リズムだ。
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まあ、当時のカシオトーンのリズム音よりは数段ましだった。
 
このころには、4トラックとはいえマルチトラックの、それもオープンリールデッキと、サウンドミキサーを入手しており、ようやく録音作業の効率化と、高音質化が可能となった時代だ。それでも30歳ころだったな・・・
助かったのは、何と言ってもパンチインパンチアウト機能があることだった。
失敗しても、その部分だけ何回もやり直せるからだ。
 
以下のYouTube動画は、これらの安物楽器を使い、ユニークなアイディアで録音したオリジナルナンバーだ。
高価な楽器を使わなくても、良い楽曲を聴かせることは可能であることを証明したいのだ。
どうか、良いヘッドフォンで聴いていただきたい。当時の定価5万円のウマヘタベースを聴くことができる。