老・四弦奏者のブログ

アラ古希のローテクMusicianのブログです

音楽と無関係な話、うちの娘犬ロンドの話

私は、本来「犬嫌い」というほどではなかったが、決して「犬好き」ではなかった。
学生のころ、まだ世田谷の実家にいた時、親父がなんかの義理で、生まれたての子犬をもらってきた。
黒い毛の雑種犬だった。
最初は面白がって家族みんなでいじくりまわした。
玄関のたたきで飼っていたが、糞尿がたまらないので、狭い庭に犬小屋を作って鎖でつないだ。
アホな妹は、名前を「ロン」と名付け、人間様でもなかなか食う機会の少ない高級ソーセージやチーズなんかやるものだから、ドッグビットなどそのまま出すと見向きもしなくなった。
2年も経たないうちに、家族みんなは飽きてしまい、庭につないだまま週に1回散歩させる程度で、ほとんど干渉しなくなった。
やがて、私は就職して、実家を離れ、結婚、札幌に転勤になった。
4年後に神奈川県に住んで、数年後に、お袋から「犬が死んだ」と伝えられた。
推定10歳から11歳の間あたりの年齢だった。
庭の奥のほうに、よぼよぼと歩いていき、縁側にいるお袋を正面から見つめた後、カクっと亡くなったそうである。
可哀そうに、犬の飼い方を知らない家に来てしまった犬の運命だったのだろう。
 
そんなことはとっくに忘れて、私の息子が高校生になったばかりのころ、「犬を飼いたい」と言い出した。音大生の娘も同調した。
女房の「長い人生、一回くらい犬を飼う経験してもいいかもね!」という賛同意見で、早速お金のかからない犬の入手活動に入った。
ドッグレスキューという飼い主のいない犬を救済するボランティアを見つけ、1匹の子犬とお見合いすることになった。
これがその時のお見合い写真だ。メス犬で、生後3ヶ月半のとのことだった。
イメージ 1
 
うちに連れてこられたときには、道の真ん中であおむけに寝転んで、「私は無抵抗です」をアピールしていた。
 
結局、出費は予防接種代8千円を支払っただけで、この子犬を飼うことにした。
 
名前は、娘が決め、家族みんなが賛成した。
うちは音楽一家であり、音大生だった娘の意見で「舞曲」を意味する「ロンド」と命名した。
 
そこで、私は愕然としたのを覚えている。
名前が「ロンド」、黒い毛。
実家で飼っていた犬の生まれ変わりか?
 
 
しかし、ロンドはみんなに可愛がられ、最初は私が抵抗していた「家の中飼い」もすぐ開始された。
犬を飼っている人、犬好きな人にはわかるだろうが、愛してやると、しっかりそれに応えてくれるのだ。日常のやり取りなど、言葉がなくても会話ができた。
まるで、2~3歳の子供と一緒にいるのと同じ感覚だ。
 
性格は弱虫なんだけど、一生懸命我々家族を守ろうとする姿勢が見られてけなげだ。
家のそばで不審な動きをする人や、侵入者(訪問者)などの外部の人間に対してせいいっぱい威嚇する。
メス犬とは思えない凄味のある声で吠えまくる。
威嚇する時は、背中の毛が逆立っていて迫力満点だ。
基本は甘ったれもいいところなのだが・・・・
 
いっぱい写真を撮ったが、気に入っているものを数枚ご披露する。
 
これは9歳のとき、
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そして11歳8ヶ月のとき
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ロンドにはたくさんの「お友達」がいた。
特に仲良しだったのは「クーちゃん」で、血統書付きラブラドルで、ロンドより2歳年下だった。女房によれば、よく一緒に散歩をしたらしい。写真の左がクーちゃんだ。
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そのクーちゃんは、昨年クリスマスの日に亡くなった。
推定14歳だった。
そういえば最近会わないなあと、女房と話をしていたので、ショックだった。
 
今朝、私の日課である早朝ウォーキングの途中で、久しぶりに犬友達「ウラン」のご主人と会った。
あれ?ウランと一緒じゃないの?と尋ねたら・・
先週火曜日に亡くなったそうである。ウランはウチのロンドとほぼ同年齢だった。
数年前、腎臓が片方機能していないということで、長生きはできないと聞いていたのだが・・・
ウランの飼い主ご夫婦の悲しみも大きいだろう。
 
うちの娘犬は、現在16歳半になる。これは、さっき iPod touch で撮った写真だ。
寒いので丸まって寝ているが、このあとウンチをさせに20分ほど散歩した。
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むろん、足腰は立たなくなってきている。オムツは必須だ。
後ろ足がほとんど機能していないため、前進時は後ろ足を引きずるように歩く。
後ろ足が機能しないので、後退ができない。
徘徊は毎日で、目を離すと狭い隙間に首を突っ込み、動けなくなっている。
ということで、現在、老人介護、いや、老犬介護の毎日なのだ。
もう、早朝ウォーキング散歩しても、昔からの「犬友達」に出会うことはない。。
ロンドより若い犬でさえ、天寿を全うしてしまっている。それほど年月が過ぎたのだ。
うちの娘犬は、我々が精いっぱい愛してやっているから、まだ一緒にいてくれている。そう思って、毎日の行動日程はロンド次第である。
 
オシッコとウンチをさせてからでないと、我々夫婦は買い物にすら出かけられない。
ロンドを見ていると、私の行く道のようにも思えてしまう。
 
ああ!暗い! ホントは、そんな話はしたくな~い!
俺は、ギター少年のなれの果てのギタージジイだ~い!
明日こそ、四弦楽器の続きを投稿するぞ!!