老・四弦奏者のブログ

アラ古希のローテクMusicianのブログです

タカミネ・エレガットPT-307の魅力とサウンド

エレガットとは、ピエゾピックアップを搭載しているガット弦を張ったクラシックギターの一般的呼称ですが、たいていの場合、ガットといいながらナイロン弦が張ってあるケースが多く、そしてナイロン弦を張ってあってもエレガットと呼ぶケースが多いことを前回の投稿でお伝えしました。
今回はそのエレガット、TAKAMINEPT-307をご紹介し、そのサウンドをお聴かせしたいと思います。
実は、20年ほど前に購入して2009年に息子に譲ってしまうまで、PT-307の写真はこれしか残っていないのです。
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今回貼り付けたYouTube楽曲動画は、20年前のMadKnight & his staffsやんま名でのオリジナル作品で、「カーニバルが終わった後で」と名付けた歌なしのインストルメンタルナンバーです。
PT-307は、メインフレーズだけを単音弾きしています。
まずは、そのサウンドを是非ご確認ください。
なおこの楽曲動画は、75日投稿のブログに貼り付けたものの使い回しです。
ちなみに、曲の冒頭でのギータリフは、前回ご紹介のYAMAHAエレクトリックギターSJ-500DistortionReverbをかけてライン録音したものです。
 
私はこの作品で、電子キーボードのいろいろな音色と、内蔵されているパーカッション音源と、アナログのクラシックギターとのコラボがやりたかったのです。
従って、PT-307サウンドは、ピエゾからのライン録音ではなくマイクでの生音録りでした。
クラシックギターのサイズは、いつもエレクトリックギターや一般的フォークギターを弾いている人が弾いてみると異次元の世界に感じると思います。
エレクトリックギターのナット幅は細い物で41mm、太くても43mm程度ですし、一般的アコギでは4244mmです。
それに比べ、一般的クラシックギター51mm53mmという太さです。
スケールも650653mほどあって、テンションもエレクトリックギターより大きいので、ピックでの速弾きやコード弾きなどはすぐには対応できないでしょう。
ちなみに、TAKAMINE PT-307はナット幅51mm、スケールは652mmです。
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生指での速弾きはもちろんできないから(私の場合)、ピックで速弾きしたのですが、何回も失敗してだいぶ練習してから録音したのを覚えています。
PT-307は、前回ご紹介のMadKnight & his staffsやんま名での私のオリジナル作品「休暇の日の朝に」のメインギターとしても使っています。
ボディトップはシダー(米杉)の単板、サイドとバックはローズウッド、ネックはマホガニー、フィンガーボードはローズウッドです。
購入時定価は70,000円と低価格なのに、Specサウンドの実力も十分「使えるギター」です。
たしか、有名歌手のレコーディングミュージシャンも使っているようですよ。
 
クラシックギターサウンドは非常に魅力的で、昔アール・クルーなどがフュージョンで弾きまくっているように、クラシック音楽専用ギターで使うにはもったいない楽器です。
クラシックギターは、他の楽器とアンサンブルで使用するとその存在感は大いに魅力的です。
優しく弾けば、ポロン ポロン と温かい音色に癒されます。
そう思ってウチの居間で弾くと、女房にうるさい!って怒られます。
そりゃそうだよね、テレビ見ているときに弾くんだもの・・・
 
それは置いといて、
実は、PT-307は指板が広いのとネックが太いのに加え、スケールが652mmもあるのとで、1曲弾くには疲れてしまうのが問題でした。
と言う事で私は、20083月に新大久保のクロサワでSpainAntonio Sanchez(アントニオ・サンチェス)のショートスケールエレガットEG-5/63を購入することになりました。
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ナット幅は51mmで、一般的クラシックギターと同じですが、630mmのショートスケールなのでフィンガリングがとても楽なのです。
こいつも、ピエゾピックアップ内蔵のエレガットです。
購入価格はTAKAMINE PT-3073倍以上でしたが、私の良き相棒です。
まだ、こいつを使った録音作品はないのですが・・。頑張ってみます。