老・四弦奏者のブログ

アラ古希のローテクMusicianのブログです

シンシア・レノンさんのご逝去を悼み、心よりご冥福をお祈りいたします

John Lennon最初の奥さんだったCynthiaさんが41日に癌でなくなったことを2日に知りました。75歳の生涯でした。

最初は1日遅れの4月バカかと思いました。
彼女はBeatles4人の中でRingoの次に年長者だったJohnより年上で、Beatles
のメンバーで最初の妻だった女性でした。
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彼女は、あのBeatlesのリーダー格だったJohnの最初の妻だったのに、音楽とはあまり関わりがなく、「日本的貞淑な妻」「夫を立て、一歩下がってついていく妻」「夫が仕事中、ちゃんと子育てや家事を黙々とする妻」「私はJohnの妻よ!といってマスコミに出たりしない控えめな女性」「夫の練習や録音での仕事中に同席して邪魔しない妻」というイメージを私は持っています。
でも、夫と小野洋子さんとの公然の浮気によって離婚することになったのでしょう。
その後3回結婚したと聞いていますが、最後の夫には2年前に先立たれたあと、理由がよく分かりませんが、なぜかLennon姓をまた名乗っています。

Beatlesのことを語り出すときりがないのでしません。
若い頃さんざんやったからもういいのですが、今回のCynthiaさんの他界に関して、これが最後にします。
 
Johnリッケンバッカー325をかついでも外人より背の低いコテコテの日本人の私にはサイズ的にはいいが、このギター弾きにくいったらありゃしない。
Johnが映画Hard Day’s Nightで弾いていたギブソン・ジャンボなどはデカ過ぎて、抱えている自分の姿を鏡で見ると笑っちゃうほど滑稽だ。
Paulのホフナーバイオリンベースも同じで、ストラップを肩にかけると、ボディよりネックの方が重いのでいつもネックを持っていないと下がってしまう。
サウンドはモコモコしていて好きじゃないし、第一どうカッコつけても私には似合わない。
◎学生のころBeatlesのナンバーをカヴァーしようとして、当時のバンドで何回かチャレンジしたが、キーが高すぎるのとベース弾きながら歌えないので上手にハモれない。
◎それなら一人多重録音して、演奏とヴォーカルを別々に録音しようとトライした。
結果、数曲はまあまあのできだったが、本当に好きで歌いたい・カヴァーしたい曲は出来上がりのレベルが低すぎてオリジナルのイメージを壊してしまう。
 
という経験に加え、Beatles Songsは、オーケストラにアレンジしたり日本人バンドが真似して演奏しても全くサマにならないことを嫌と言うほど見たり聴いたりしてきたので、オリジナルしか聴かないことにしています。
 
もう一つあります。
中高生、大学生のころは、本屋に出回っているBeatles関連の雑誌や本など買いまくり、読みまくって、彼らのプライベートのことを暗記するほど覚えました。
JohnCynthiaリバプールの美術学校で同級生として出会い、卒業してすぐに結婚した。二人は同級生ではあったが、Cynthiaの方が1歳年上だった。
その時Cynthiaは妊娠していた。
こんなプライベートなことなどBeatlesの作品とは何の関係もないし、知っていたから何なのさ、というレベルの話です。
私が好きなのはBeatlesのプライベートを含む全てではなく、ただ単に彼らのオリジナル作品とウマヘタな演奏とコーラスなのです。
特に彼らの初期のナンバーで、多重録音に頼らない一発録りの曲は今でも私のお手本です。
 
それでも、そうであっても、今私がこの歳になってあえて思うことがあります。

私より10歳年上のJohnが若くして去ってしまったのを皮切りに、Ringoの最初の奥さんだったMaureen白血病48歳の時、そしてPaulの最初の奥さんLindaも癌で57歳の時、その後Georgeも癌でこの世を去ってしまいました。
Beatles4人の最初の配偶者で生きているは、CynthiaGeorgeの最初の奥さんPatricia Anne Boyd(パティ・ボイド)さんだけだったのです。
Beatlesの創成期からデビュー当時をJohnと一緒に等身大で経験し、愛し合い、共に過ごした最初の妻というパートナーが亡くなったことは、Beatlesをありのままに知っている人物がまた一人消えてしまったことなのです。
私にとって、それはまるで、60代前半で逝ってしまった私の旧友たちに対する気持ちに似ているように思えます。
 
はっきり言うと、いい加減でガキっぽくて、思いつきで始めたような平和主義者面した「Beatles後のJohn」は大嫌いです。
Love & PeaceJohnのキャッチフレーズだなんて・・・寒気がします。
それをはやし立てて煽るマスコミも嫌いです。
でも、私はBeatlesJohnの歌声はとてもとても好きなのです。
たぶん、Cynthiaさんもそうだったのかも知れません。そう信じたいです