老・四弦奏者のブログ

アラ古希のローテクMusicianのブログです

ショートスケールギターは使い物になるか?「星に願いを」でアコギのサウンド比較

比較をするギターたちは下の画像の4本です。
イメージ 1

今年=2016年の春に、私の新しい愛人ギターAVT1を購入しました。
AVT1についての詳細は今年の312日のブログ「新しい愛人・4弦テナーギターAVT1」をご参照ください。

イメージ 2
「本妻」のK.Yairi FK90-C 645mmミディアムスケールに対し、愛人AVT1580mmのショートスケールです。
ショートスケールのギターは、はたして楽器としてサウンド的に「使い物」になるのでしょうか?
そして同じく、ナイロン弦を張った570mmスケールのクラシックギターもどきK.Yairi Shizuku(しずく)も、本格的クラシックギター・アントニオサンチェスのEG-5/63とどこまで渡り合えるのか、こちらもサウンド比較をしてみたいと思います。

今回のテーマは、アコギのハードとしての本体とマテリアルではなく、純粋にSoundの比較です。
あらためて確認しますと、4本のギターで、K.Yairi FK90-CIbanezAVT1はスチール弦、そしてAVT1だけは4弦仕様です。
イメージ 3

アントニオサンチェスのEG-5/63K.Yairi Shizukuはナイロン弦です。
イメージ 4

詳しいSpecは前述の比較表をご参照ください

サウンド比較のための曲は「星に願いを」を選びました。
実は、単純に録音するだけなら、良いマイクと録音機を使えば何も問題ないのですが、映像との同時記録で少しトラブルがあったのでやめました。
とは言えせっかくの機会ですので、生演奏ビデオを撮影しました。
事前事後のサウンド補正処理をせずに、ただただ生音の生演奏を「ライヴ演奏映像も込みで」お聴かせしたいという気持ちがあったので、いろいろ試した結果、フツーにHDDデジタルビデオカメラ(音声もカメラ内蔵マイクで)で撮影することにしました。
使用デジタルビデオカメラは、VictorGZ-HD30です。
イメージ 5
古いHDDデジタルビデオカメラですが、80GBの大容量を持っています。
しかし録音されたサウンドは貧弱で音楽録画は苦手ですが、会話の内容をはっきり録れるので良しとして購入したという経緯があるビデオカメラです。
特にこだわったのは、多少でも残響音効果を期待して我が家の狭い風呂場で撮影したことですかね。

いろいろ言い訳させていただきますが、
1、家庭用のデジタルビデオカメラ内蔵マイクでの録音ですので、不要なリミッターが効いたり、人の声が聴きやすいようにチューニングされているため、ギターサウンドが低音不足で高音域を強調しすぎた結果となっています。
2、従って、ピックで弾くとますます高音域が強調され過ぎて録音されるので、親指の腹で弾いて演奏しました。
3、より正確なサウンドをご確認いただくために、良いヘッドフォンでお聴きいただくだけでなく、iTunesもしくはWindows Media Playerのイコラーザー機能を使って、高音域を下げ低音域を上げて再生してお聴きいただくと実際のサウンドに近い音になると思います。

・・・と、ここまで作業したけれど、やはり楽器収録用マイク=SONY ECM-23F3で、
イメージ 6
きちんと録音した音で
4本のアコギのサウンド比較をすべきだな・・と反省し、結局動画映像なしで「星に願いを」の全曲を4本のギターで順番に演奏して録音したものを動画の後半に収録してありますのでご確認ください。

それにしてもお粗末な演奏でお恥ずかしい限りです。

最後にオチをつけ忘れました。
私的に結論めいたことを言うとすれば、
1、演奏性を考慮すれば、ギターはミディアムスケールが最適であり、その意味ではショートスケールギターはライヴなどの本気演奏には適さないと思う。
2、ショートスケールギターは筐体が小さいため、生音サウンドは貧弱だが、ピッチが安定していれば「録音」用の楽器としては十分使える。
3、ショートスケールギターは全体に小振りだし、音も小さめなので、部屋でふところに抱きながらテレビから聞こえてくるCMソングやドラマ主題歌のメロディなどを追いかけて弾いてみるには最適な相棒です。

あと私が欲しいのは、リード用弦楽器として、マンドリン、12弦ギターです。
頑張ってみようと思います。