ジムニー・ﾗﾝﾄﾞﾍﾞﾝﾁｬｰｶｽﾀﾑ試乗記
別に50mmリフトアップすることを前提にしているわけではありませんが、ある「改造」を考えていたので、改造サービスがあるカスタムカー取扱いのスズキ専門店に行ってきたのです。
老人の私たち夫婦は、いずれは子供や孫を含め、他の人間を乗せない夫婦だけのSpecialCarに乗換えるつもりでいます。
事故で死ぬなら私たち夫婦一緒の覚悟なので、他人を乗せなければ問題はありません。
そして、日々衰えてくるドライヴテクニックに対応するため、狭い道でのすれ違いが楽で、大雨の冠水道路や積雪時でも安心して脱出可能な車、そして何よりも乗っていて他車から煽られたりなめられない＝「卑屈にならずに済む」車が欲しいと思っています。
それは、まるで無い物ねだりですが、軽自動車のジムニーがこの要求に一番近い存在なのです。
ということで、試乗した感想を独り言してみましょう。
試乗したのはランドベンチャーの50mmリフトアップ版です。
サイドビューです。
そして前から。
バックビューです。
試乗した感想は、ほぼ予想通りで「面白かったけど信号待ちなどで止まっているとエンジンの振動と騒音がうるさい」と言う点です。
そして、燃費向上のためのスラントノーズデザインではなくしっかりとボンネットがあるので、車体前方の見切りが良いので狭い道での運転が楽でした。
ジムニーは国産車でも大型以外ではもう見られないラダーフレームを持つ本格的四輪駆動車です。
悪路走行性を優先しているので、同じ四駆でもFFベースではなくFRベースのパートタイム式四輪駆動車です。
過去ブログ「私の4WD履歴」＝
http://blogs.yahoo.co.jp/old_4stringsplayer/53988204.html
をご参照ください。
ジムニーはこの過去ブログに出てくる初期型ビッグホーンイルムシャーと同じの、FRベースでセンターデフなしのパートタイム式四輪駆動車なので、慣れている分安心して乗換えられると思うのです。
違いは、前輪のハブロックを手動でしなくて良いこととAT（MTもあるが）であることです。
FRベースなので前軸重と後軸重のバランスが良く、通常はFR二輪で走行し、雪道など滑りやすい時は走行中にスイッチ一つで「前輪ハブロック」＋「前輪にトルク配分」を行います。
欠点としては、外寸を軽自動車規格内におさめるのに、ボンネットが長いうえラダーフレームがあることで室内の有効空間が狭くせざるを得ないことでしょう。
ジムニーの寸法図と主要諸元を貼っておきます。
ジムニーに対して私の個人的好みの点は2つあります。
①最近の車にはないスペアタイヤが標準装備されていることです。
前回ブログのNewティグアンもスペアタイヤはついていませんが、VWの車はあとからでも載せられるようにタイヤハウス＝スペースが確保されており、そこが日本車との大きな違いです。私が国産車を好きになれない最大の理由は「スペアタイヤがついていないだけでなく積むスペースすらないこと」です。
②サイドブレーキが運転席と助手席の間にある手動レバー式だからです。
狭い足元のフットブレーキと並んで左側にあるタイプは誤操作の元凶です。
反面、ジムニーに対して私個人的に気に入らない点は3点あります。
①ゲート式4速ATは慣れればいいのでしょうが、今載っているドイツ車の左ウィンカーに慣れているので右ウインカーに覚えなおすのとATシフトも新たに覚えなおすのが少々つらいところです。
②そして何より嫌なのは後部座席アレンジです。
そうでなくても狭い車内空間なので、荷物積載時には後部座席を倒した時にフラットにならないことが最大の欠点です。
これに関してはネット検索すると「後部座席シートを取り外す方法」が写真入りでたくさん出てきますので、試乗したお店に「後部座席シートを取り外してその上をフラットな床に改造して欲しい」と相談したら、可能であるがその代わりに、法的に後部ドアを開けることができなくなるとのことでした。
それでは意味がありません。
お店の方の話では、1年ほど後にNewジムニーが発売されるのでそれを待ってからでもいいのでは？と言ってくれました。
③所詮660ccの従来から大きな変更がないエンジンですから、走行時もアイドリング時も振動と騒音が少し耳障りです。この部分は普通車にはかなわないでしょう。
以上、どうしようか迷うところですが、まあ今の車は燃費最悪金食いですがそれ以外は満足なので70歳までは乗り続けてみて、ジムニーはその時に考えれば良いかなぁ・・とおもう今日この頃です 。
