老・四弦奏者のブログ

アラ古希のローテクMusicianのブログです

新型ジムニー試乗記

過去ブログ「ジムニーランドベンチャーカスタム試乗記」の続きです。
ジムニーランドベンチャーカスタム試乗記」へのリンク先

2年を待たずして古稀を迎える私たち夫婦は、数年前から車のダウンサイジングを考えています。
もう私たち夫婦以外の他人を乗せて走ることを前提としたクルマ選びはしないと決めました。
乗せるのが他人ではなく、わんぱく盛りの可愛い孫たちであってもです。
しかし、近距離・緊急時などのやむを得ない場合を考えて、2シーターではなく最低でも4人乗りの車を選ぼうと決めました。

それで、新型ジムニー7月に販売開始されたので、自宅付近のスズキ正規ディーラーで試乗車が来るまで待っていました。
8月のクソ暑い時期は避けていましたが、9月になって行動開始です。実は910日にシエラはないけどジムニーの試乗車がある自宅付近のディーラーに行って試乗してきたのです。
数枚の写真画像とともに、私の個人的な視点での感想を独り言したいと思います。

試乗したのは最上級モデルのXCです。
フロントビューです。
イメージ 1

サイドビューです。
イメージ 2

そして後姿です。
イメージ 3

運転席まわりですが、とても素っ気なく先進性は全く感じられません。
イメージ 4
アナログっぽい計器まわりやスイッチ類、普通にノーマルなATシフトレバー、そしてレバー式サイドブレーキです。
イメージ 7
それでいて、キーを差し込まなくてプッシュスイッチでエンジンスタート(ブレーキを踏んだ状態で)ストップ、そしてデュアルセンサーブレーキサポート(アイサイトみたいなやつ)などの先進技術が混在して少々困惑します。

過去の車の話で再三述べてきたように、スペアタイヤがないクルマ・スペアタイヤを積むスペースのないクルマ・足元にサイドブレーキペダルがあるクルマは大嫌いなので、軽自動車ではジムニーしか選択肢はありません。

ここで主要諸元表を貼っておきますのでご参照ください。
イメージ 5
ノーマル車ですが全高が1725mmと高く、現行の私のクルマ=VW Tiguan1690mmよりも背が高いので運転していて前方視認性はもちろんルームミラーを通して後方視認性も抜群です。
ただ、背が高い割には全幅が1475mmトレッドが前輪1265mm後輪1275mmなので急ハンドル・急カーブのときのローリング(横揺れ)が大きく感じました。
あくまで全幅1810mmTiguanに比べての話ですから当たり前でしょうね。
しかし、全長3395mmホイールベース2250mmジムニーは、想像したよりピッチング(前後揺れ)は気になるレベルではありませんでした。

気になった点は他にも二つあります。
アイドリング時のエンジン振動です。
3気筒で658ccの小さなエンジンでトルクを稼ぐためボア径よりストロークが大きいのは仕方がないのですが、細かな振動がとても気になりました。
もう一点はステアリングの操作感です。
過去のクルマ=ランクルPRADOGOLF-5・そして現行のTiguanはラック&ピニオンなのに対し、ジムニーはボールナットです。
ボールナット独特のもあーっとした「かったるいステアリング操作感覚」には少し戸惑ってしまいました。
でも、これもあくまでも「慣れ」の問題なので、気に入らないというほどではないと思います。
そういえばもっと昔のクロカンディーゼル4WDBIG HORN イルムシャーロングボディはMTでボールナットステアリングで、しかもコモンレール式でない黒煙まき散らしのディーゼルエンジンでしたから、それよりはずっとましなのですが400万超のTiguan200万に満たないジムニーで比較すること自体無意味なのですがね・・。

気に入っている点はたくさんあります。
前述した①スペアタイヤ標準装備
レバー式サイドブレーキ
③最低地上高205mm
④サイド+アンダーミラーが付いたドアミラーで、ドアミラーそのものがスクエアで左右だけでなく上下の後方視界が良好
イメージ 6
⑤パートタイム式4WD
という点です。
特に⑤のパートタイム式4WDは、基本がFR(フロントエンジン・リアドライブ)なので前前軸重と後後軸重のバランスが良く急ブレーキをかけた時のダイビングが少ないのは喜ばしいです。
大昔のBIGHORNジムニーと同じのパートタイム式4WDなので、そのころの運転感覚を懐かしく思い出しました。

センターデフがないので四駆走行時での舵角の大きなカーブではタイトコーナーブレーキング現象が起きてしまいますが、その代わり雪道でのスタック時には抜群の脱出能力が期待できるのです。
過去ブログ「私の4WD履歴」をご参照」

じゃあ、新型ジムニー購入決定か!?・・と思いかけましたが、実はジムニーだけではなく1500ccにエンジンサイズアップしたシエラにも試乗しなくてはそう簡単に決められません。
試乗したディーラーにはシエラの試乗車がないので、今回はジムニーだけの試乗だったという訳です。
この話、次回のシエラ試乗記へと続きます。

しかし、とても不思議に思うのですが・・・7月に販売開始で、凄く人気が出たジムニーとシエラですが、2ヶ月たった現在で、街中で1台も見かけないのです。
いろいろな情報では受注が集中してバックオーダーが増えるばかりでジムニー1年待ち、シエラは2年待ちと言われているのですが、そもそも初年度販売目標台数というか予測台数はスズキでも考えていて、発売前にストックを作り貯めしていると思うのですが?まさか、受注生産なのではないかと疑いたくなります。