老・四弦奏者のブログ

アラ古希のローテクMusicianのブログです

老・四弦奏者の四弦楽器 その2 ウクレレ3兄弟

イメージ 1私が最初に演奏した弦楽器は、ウクレレだった。
前にも書いたが、私が8歳の時、プロのハワイアンバンドにいた年上の従兄からプレゼントされたものだった。
中三でギターをさわりだしてから、このウクレレがFamous製であることを初めて認識した。
以来25年目で、当時3歳の息子に踏みつぶされるまで、いつも私のそばにいた。
 
イメージ 2腕の中にウクレレがないとさみしいので、30代半ば過ぎ、またFamousのコンサートタイプを買った。当時購入価格で15000円から18000円だったかな・・
音は貧弱だが、安いから我慢した。
録音にも1回だけ使った。
写真の真ん中に隠れて写っているのががそのウクレレだ。
 
2年前、息子が義理で職場の人にウクレレを教えることになったので貸してくれと言ってきた。
私はハードケースごと息子にあげてしまった。
返すんじゃねえぞ!(しめしめ、新しいのが買える)
 
しかし、このとき代わりに購入したウクレレの話は次回に回す。
 
まず、現在私の手元にあるウクレレたちを紹介したい。
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写真左から、KALA Baritone BK=バリトンタイプ、真ん中がKanile'a K-1 Tenor=テナータイプ、右端が、唯一の日本製、Chai No.9 コンサートタイプだ。
例によって、高い楽器は買わない(買えない)私だから、一番高いKanile'aでもハードケース付きで、値切り後の実買価格10万円だ。
KALAにいたっては、3万6千円だ(ハードケース無し)。
 
ネタ切れしないために、話題を引っ張ることにして、今回はこの中で最初に入手したKanile'a K-1 Tenorのプロフィールをご紹介する。
 
2008年年末に御茶ノ水のクロサワ楽器Dr.Soundで買った。
イメージ 9事前にネット検索であたりをつけておいて、現物確認して試奏した。
 
マホガニー系の音色が強く、柔らかいサウンドだ。コア特有のカラカラ明るい音ではない。
アンプを通さないと音が負けて、生音ではライヴには適さないだろう。
しかしウチの中で弾いて、女房に「うるさい!」と言われにくい「耳触りが良い」音ではある。
パーツはちゃんとしたものがきちんと使われている。ペグは信頼性の高いGlover製だ。
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イメージ 10ヘッドのロゴはハワイのカニレア社のマークだ。
最近の会社らしいが、工房で働く職人は、あちこちで引き抜かれたり転職したりで、ウクレレ本体のクオリティは、基本的にはコアロハやカマカと同じレベルにあるといってよいらしい。(クロサワ楽器の人の話)
 
塗装も丁寧で、ネック材のマホガニーも厳選されているようだ。
ネックの反りなど全くないし、裏から見ると、少々不謹慎だが、若くスタイルの良い女性の脚のようだ。
楽器には、さわる喜びを感じられる「色気」があることが、入手するか否か、の必須条件だと私は信じている。
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 弦長(ナットからブリッジまでの距離)は、432mm
ナット部の1弦と4弦の距離は、28mm
ブリッジ部1弦と4弦の距離は、45mm
私は、1弦から4弦への順で、G#・D#・B・F# にチューニングしている。(私オリジナル)
4弦のF# は1弦2弦3弦より低くしており、ギター弾きに近い環境にしている。
通常スケールのギターの弦長が650mmとしてKanile'aが432mmなので、その比にあわせると、ギターの6~7フレットの位置の音に合わせるべきなのだが、コードの押さえ易さや和音の響きから考えて、ギターの4フレットの位置の音に合わせたのがその理由だ。つまり、4弦とも解放弦でジャラーンと弾くとB6(C#m7)のコードになる。
 
こいつを使って録音した曲はまだないが、息子の結婚披露宴に乱入し、「お嫁においで」を歌なし+全音符コード弾きで演奏した。※結構ハイテクなんだよ!
息子の結婚式に、親父がはしゃいじゃいけない理由はないよね!
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その時、音が負けないように外付けピックアップを使った。
ドイツ製のShadow社SH-710だ。
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でもね、ライヴだから外付けピックアップで演奏したけど、録音はあくまで生。
生音を、少しまともなエレクトリックコンデンサーマイクで録るのが、多重録音の作品をコンピュータ系の無機的な音楽にしない必須条件なのだ。
そもそも、このブログは、ローテク+アナログ多重録音がテーマなんだから・・・
 
最後に、弦の話をしたいんだが、ウクレレ弦は少々めんどくさい。
とりあえず、今回のKanile'a K-1 Tenor につけている弦を紹介しておく。
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 私は、右から1弦、2弦、3弦までは、ガット弦で、4弦のみナイロン弦にしている。
色を見たら違いがわかるよね!?
チューニングは、前述したとおり、1弦側から G#・D#・B・F# だ。
あくまでも、「私」オリジナルだ。
え?「ガット弦って何?」って?
そのめんどくさい質問に対する説明は、次回以降にする予定だから、もう少し待ってください。
ネタ切れしないように引っ張らなきゃならないのでね・・