老・四弦奏者のブログ

アラ古希のローテクMusicianのブログです

音の入り口・マイクロフォンについてのウンチク

私は、当然だがオーディオマニアでもある。
正確にはオールドというか、レトロオーディオマニアというべきだろう。
今、お流行りの、PCオーディオなどは、いまさらそのための投資をする原資もないし入手するメリットも今の私にはない。
しかし、40年前も現在も、共通して言えるのは、スピーカーにはお金をケチるな!
と言うことだ。
我々のような録音派にとっては、スピーカーは音の出口であり、録音結果を確認するモニターでもあるから、確かに重要だ。
しかし、それは住宅事情などもあって、場所を取らない高級なヘッドフォンにとって代わられつつあるようだ。
確かに、音像定位確認やサラウンド体験を、他人に迷惑をかけず、他人から邪魔されない環境で可能にできるヘッドフォーンは、ますます高級化し、ユニークな機能も付加されていくだろう。
 
前振りが長かったが、さあここで登場するのが、マイクロフォンの話である。
40年前も現在も、共通して言えるのは、録音派にとって、マイクロフォンにはお金をケチるな!ということだ。
私たちローテク楽曲制作ユニットは、音の入り口であるマイクロフォンをケチらなかったから、40年近く昔の作品を、そこそこお聴かせできる音質で残せたのだ。
日本製品は素晴らしい!
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写真右端が、SONYのエレクトレットコンデンサーマイクECM-990、真ん中がSONYエレクトレットコンデンサーマイクECM-23F3、左端がPRIMOのダイナミックマイクUD-334だ。私は、ECM-990以外は2本ずつ所有している。
右端のECM-990は、ワンポイントステレオマイクで、ヘッド部に左右二つのマイクユニットが内蔵されていて、左右の角度を90°120°150°180°と設定できる。
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一昔、カセットデンスケと言って、可搬型カセットテープレコーダーでの生録が流行ったころによく出回っていて、デンスケの生みの親であるSONY製がこの市場は独壇場だった。根元にはMとVの切り替えスイッチがある。Mは音楽収録用で、全周波数帯に対してフラットな入力感度で、Vは人の声=Voiceに特化した入力感度の設計となっている。
Vは、低周波数帯の入力感度を少し落として、声がこもらないようにしている。
全体の音質はまあまあで、私の場合、スケッチする感覚でギターを弾きながら歌う時に使った。
イメージ 3しかし何と言っても、楽器収録(ギターのみならずピアノも)にはSONYECM-23F3だろう。
私の初期のころは、同じエレクトレットコンデンサーマイクECM-270を2本ペアで使っていたが、ECM-23F3を2本購入してからは、楽器もボーカルも、こればっかり使って録音した。
ECM-270は、5年ほど前に息子に譲ってしまって今は手もとにない。
このECM-23F3は、現在は生産中止品だが、性能は楽器録音として全く遜色ないものだ。
今までこのブログにリンク張ったYouTube楽曲動画でECM-23F3を使って録音した曲は、「君と会ってから」と「朝はまた来るよ」と「休暇の日の朝に」でのアコギ録音用と「君とあったころ」の4曲だけだ。このSONYECMシリーズは、単3乾電池仕様で、特にECM-23F3は電源OFFスイッチもついていた。それぞれ、ブームスタンドに取り付けて録音した。
 
もう一つが唯一のダイナミックタイプマイクロフォンのPRIMO UD-334である。
 
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こいつは、電気を必要としないムービングコイル式マイクロフォンなので、急な大入力にも耐え、落としても壊れなくてタフなんだが、繊細な音の収録はエレクトレットコンデンサーマイクには少々劣る。その結果、こいつはカラオケ専用になってしまった。
2本あるので、デュエットでも使えるので便利だ。
これらのマイクロフォンは、もちろんケーブルが付属しているが、本体とのコネクション形状は、ECM-990以外は当然ながら信頼性の高いキャノンタイプだ。
写真は、右からECM-990、ECM-23F3、UD-334だが、ステレオタイプECM-990だけがキャノンコネクターではない。
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近いうちに、40年近い大昔のころの作品で、MadKnight & his staffs公式録音としては、3曲目か4曲目にあたる作品をお披露目したいと準備している。
「りんご」の詞に、「やんま」がメロディを合わせて、恥ずかしながらついでに歌も歌っている。
間に合えば次回に、ご期待? 誰も聴いちゃいないって!