老・四弦奏者のブログ

アラ古希のローテクMusicianのブログです

フェンダー・プレシジョンベース購入しました:後編

そもそもフェンダープレベのコピーモデルを買った話をしたかったのですが、文章を作っているうちにだんだん熱くなって話がそれていってしまいました。
話をこれ以上散らばせないように、今回の後編でなんとかオチをつけて終わるように努力?します。
ベースの魅力を自分自身で再確認したいことが一番なのと、どなたか共感してくれる方がいらっしゃればうれしいと思いますので、話を続けさせてください。
 
プレベについて語ると、対比上どうしてもジャズベも語らなければならなくなります。
しかし、1966630日の武道館でのBeatlesライヴに行ったガチガチのBeatles世代である私は、やはりBeatlesのその当時使用していたギターとベースにも思い入れがあるのです。
写真は2009年の年賀状用に作ったBeatles人形です
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Beatles来日の前年、1965年の年末、渋谷道玄坂YAMAHA楽器渋谷店がオープンした時に、友人と一緒に行ってきました。
早生まれの私は当時15歳の高校1年でした。
YAMAHA楽器渋谷店オープンから約1ヶ月の間、有名メーカーのエレクトリックギターやエレクトリックベースがたくさん展示されており、自由にさわれて試奏できました。
あの時、はじめてJohnリッケンバッカーPaulのホフナーバイオリンベースをさわったのです。
(英語読みではホフナーと読むのだそうで、Paulは英国人だからそう発音したはずです)
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その時のホフナー500/1を初めて弾いた感覚を覚えています。
1、  結構軽い(特にボディが軽くてネック側に重心が偏っていた)
2、  結構短い
(あとで調べてみたら、通常のスタンダードスケールベースが34インチ=864mmなのに対し、ホフナーは30インチ=762mmでした。ちなみに、一般的ミディアムスケールベースは32インチ=812mmで、これよりも短いのです。)
3、  ネックは、ナット部がジャズベより太いわりにはボディとのジョイント部はさほど広くなく、寸胴な感じ
4、  ボディの上のハイポジション指板とボディが離れていて隙間があった。なんじゃこりゃ?
5、  姿見鏡があったので、ホフナーにストラップつけて肩にかけポーズをとってみた。
全く似合わなかった。
6、  ついでにJohnリッケンバッカーもやってみたが、似合わなくもないが、そもそもギターが弾きにくかった
 
ということで、この時点で私はホフナーもリッケンバッカーも、私の愛器にはなり得ないと結論付けました。
Beatlesが好き、彼らの音楽が好きなのと彼らの楽器が好きなのは別なのです。
まあそんな少年期の経験を踏まえ、あくまで私の主観でのベース選びを箇条書きしてみます。
1、  ナット幅を含め、ネックの太さと、ストラップを肩にかけた時のバランスで選ぶ
2、  フレット音痴は問題外、店頭での展示品でブリッジ調整すれば直るものもありますが、そもそもそういう作業は店員が事前にしておくべきで、そうでない店では買ってはいけない
3、  リファレンスとして、Fender純正のジャズベプレベをさわって弾いてみて、その感覚を覚えておき、自分にあった「お手頃価格」のベースを探す
4、  はっきり言って、プロじゃないなら「音」で選ぶなんて非効率的なことはしない。
立って演奏する時の重量バランスと、自分の手になじむかどうかを優先して選ぶ
 
名のあるメーカー品で、定価10万円以上のベースなら、個体のばらつきはあったとしてもそこそこ真面目につくられています。
「音」=サウンド」はライヴ派の方はエフェクターとアンプで何とでもなります。
これに対し、多重録音派の私にとっては、PJピックレイアウトのジャズベのほうが、サウンドのアレンジ幅が多くて使い勝手がいいと思っています。
そのPJピックアップレイアウトのYAMAHA BB-Xのナット幅は実測値で40.5mmで、重量はストラップなしの実測値で3.8kgでした。
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ちなみに、今年買ったFender JapanPJピックアップレイアウトのジャズベは実測値で38.3mmで、重量はストラップなしの実測値で4.2kgでした。
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それでは、YAMAHA BB-Xに何もエフェクターをかけずに録音した作品をもう一度お聴きいただき、ベースサウンドをご確認してみてください。
リズムはボサノヴァですが、ジャージーなベースサウンドに仕上がっていて、我ながら気に入っている作品です。
 
ついでに、Fender Japan Jazz Bass Customに何もエフェクターをかけずに録音した作品もお聴き願います。
YAMAHA BB-Xより400g重量が多いだけですが、その分YAMAHA BB-Xよりコシのある低音が出ています。
※ベースは、曲の後半から入ります
 
プレベの音のほうがが太いだの、ジャズベの音は倍音が出ていて良いだのという能書きよりも、自分にとって弾きやすい方を選べばいいし、お金があるなら両方買ってついでに全く別のベースも買えばいいのです。
 
そうは言っても、コレクションとしてベースを買うのもアリですよね
買ってもたぶん弾かないかもしれないけど所有したい楽器ってありますよね
私の場合、それがフェンダー・プレシジョンベース1962年モデルだったのです。
ハムノイズ対策のピックアップカバーとブリッジカバーも付いていました。
しかしよく見ると、1弦側についているフィンガーレストの位置からして、ずいぶんとブリッジから離れたところをピッキングすることを前提として当時は作られたのですね。
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しかし、私は弾かないでしょう。
というか、弾けないでしょう。
 
え~と・・・
実は・・・小さ過ぎて弾けないのです。
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ごめんなさい、ウソをつくつもりはなかったのです。
欲しい楽器はいくつかあるけど、年金生活者の私の立場としては飾るだけで満足しなくてはならない場合があり、その選択肢としてフィギュア楽器にたどり着いたのです。
実はブログで、手作りでミニチュアギター(それもなぜかモズライトが多い)とウクレレを作っている方を知り、この方にFender Jazz Bassのミニチュアを作って欲しいと頼みました。
しかし、本物の質感にこだわるプロ並みの技術を持つこの方は、ベースの弦とペグを忠実に再現するための材料を入手できないということで、1年間待ちましたが結果的に無理だったようです。

このミニチュアフィギュアベースは、メデイアファクトリーというところから発売されている1/8スケールのもので、送料込みで2000円以下で買いました。
 
無駄遣いできない年金暮らしの私としては、今後もフィギュアコレクションで我慢する次第です。
ね、フチ子ちゃん
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追記:近々「弦」の話をしたいと思ったのですが、正直言って、語るほど知識がありません。
今、私にとって興味があるのは、ベースの「ブラックナイロン弦」です。
このテーマに関して、すでにブラックナイロン弦を張ったバイオリンベースでバンドライヴしているブロ友に語っていただき、勉強しようと思って、現在お願い中です。
楽しみに待つことにします。