老・四弦奏者のブログ

アラ古希のローテクMusicianのブログです

パーラーコンサートに適した楽器たち

戦前はいわゆる「洋楽」とか「流行歌」などはハワイアンが主流でした。
戦後も、英語がご法度ではなくなったこともあって和製ハワイアンバンドが雨後のタケノコのようにできた時代でした。
戦後生まれの私が小中学生だったころ、特に繁華街でなくてもレコードショップが数軒ありましたが、どこの店でも必ずウクレレとマラカス、タンバリンは売っていました。

そう言う環境の中で、私は8歳の時に14歳年上の従兄(このとき既にプロで、この数年後に十田敬三を名乗るMusician)からFamous製ソプラノウクレレをプレゼントしてもらったのです。
ウクレレは、やがてBeatlesを知ってからはギターに持ち替わりましたが、Beatlesも好んで生ギターサウンドの演奏をしたように、電気増幅に頼らないアコースティックサウンドへの憧れと言うかこだわりを私はずっと持ち続けています。

あれから半世紀以上経った現在、私はすっかり老人になってしまいましたが、今でもエレクトリックギターにエフェクターをつなげて演奏もすることはあるけど、日々の練習や目の前の人に向けて演奏する場合はやはりアコースティック楽器たちがメインにならざるを得ません。

電源を必要としないから重いアンプがいらない。
持ち運びに便利。
音量がでか過ぎないのでご近所迷惑にならない。
そんなことから最近私は、こういったアコースティック楽器類メインでの一人多重録音を意識し始め、今年から実際にやり始めたのです。
その方が、もしアンサンブルに協力してくれる協力者=バンドメンバーができた場合、楽器を持ち寄って電源無しですぐにセッションができるというメリットがあります。
そして、このようなアコースティック楽器たちでの演奏会を「パーラーコンサート」と言います。
52日付の過去ブログ「パーラーギターは愛人の香りがする?」をご参照

パーラー=お茶会などをする談話室・客室・応接室=での比較的広くない部屋でのコンサートでは、それほど大きな音は必要としないので、アンプラグド楽器=アコースティック楽器でのアンサンブルが適しています。
ウクレレはもちろん、アコギもガットギターもオカリナもパーラー楽器です。

パーカッション系としては、タンバリン、カスタネット、トライアングル、ギロ、マラカス、その他モロモロも仲間です。
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ちょっと反則ですが、乾電池駆動式の電子キーボードと、
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同じく電子ドラムもアリとしましょうか。
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問題はベースです。
手抜きはしたくないので、演奏に「腰」と「ドライヴ感」を与える重要な低音域を支えるベースは除外するわけにはいきません。
とは言え、バカでかいコントラバスは無理なので、こいつばかりはアンプ増幅に頼らざるを得ないのが現状です。
アンプに頼らずに生音でもギリギリでベースの低音を奏でられる楽器としてはエレアコベース=ハコベ(箱ベース)又はアコベ=しか選択肢がありません。

実はこの話、最近アコースティックバンド演奏にハマり始めている?ブロ友のノッキーさんが私にいろいろ情報を送ってくれました。
「こんなハコベはどう?」と送ってくれたハコベ画像です。
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IbanezSGBE110で、ピエゾピックアップをマウントしているエレアコベースです。
スケールが32inch=約813mmのミディアムショートなので、アンプラグドでは期待するレベルの低音と音量は望めそうもありません。

そこで、アンプラグドでそこそこ低音と音量が出せそうなスタンダードスケールの864mmで、胴厚みが100120mmのものを探してみました。
まずはAriaFEB-FL(フレットレス)です。
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ハコベは一応ピエゾピックアップをマウントしていますので、アンプ増幅は可能ですが、今回の目的はあくまでもアンプラグドなので、録音には使用するつもりはありません。
つまりライヴ専用として使用するために、私以外の人も演奏することを想定して、やはりフレッテッド(フレットあり)タイプで探しました。

そして、見つけました。Ariaのたぶん海外用でしょう。
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866mmのスタンダードスケールでフレッテッドです。以下、そのSpecです。
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胴厚みの表示はありませんが、定価65000円の適価です。
欲しいけど・・・今はまだ我慢します。
アンサンブル仲間を探す方が先だよね・・・